コンパクトなお家でヌックな暮らし
家づくりコラム
家づくりコラム
こんにちは!御前崎で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。
壁面の一部をくぼませて作った飾り棚、ニッチ。
皆さんなら、どのように使いますか?
「植物や置物を飾るんじゃないの?」と思った方、必見!
今回は、ニッチの設置の仕方や使い方の多様性をご紹介します。
■ニッチの一般的な用途
ニッチは、西洋建築では古くから使われ、壁龕(へきがん)とも呼ばれるそうです。
確かに、ヨーロッパの歴史ある教会に置かれたキリスト彫像なども、決まって壁龕に設置されていますよね。
現在では、一般家庭にも広く採用されるニッチ。
ニッチは玄関などによく見られ、観葉植物や小物といった飾りを置くことが一般的でしょう。奥行きが浅めのニッチであれば、絵画や写真などを飾る方もいらっしゃいます。 一般的なニッチは、アクセントや飾りとして使われているが多いのが実情です。
■実用的なニッチ
廣畑工房ではお客様に目的をもってニッチをつくることをご提案しているので、実用的な用途で使用されることが多いです。
例えば、テレビを設置するためのニッチ。 お客様からのご要望もあって、マグネットを壁面に組み込み、リモコン類をニッチ内の壁にくっつけ収納できるようにしました。
音楽を趣味とするお客様のリビングには、CD収納のためのニッチをつくりました。
水廻りにもニッチは活用されます。 洗面台の壁に歯ブラシを収納するニッチをつくった住まいもありました。
最近多いのは、トイレ内のトイレットペーパーを収められるニッチ。
背面の高いところの収納棚では、いざペーパーが切れたという時に困るので、目線と同じくらいの高さのところのニッチは、使い勝手が良いのです。
■おすすめニッチ
特におすすめしたいのは、各種リモコン類を壁付けにした、スイッチニッチ。 整理整頓にも役立ちますし、置き場も悩まずに済みます。
玄関先のスリッパ収納としてのニッチも便利です。バラバラになりやすいものや収納場所に悩むものを、ニッチを所定の場所として納めてしまうのが上手なつくり方!
また、ニッチをつくるとき、縦・横・奥行のサイズを考えなければなりません。置くものが決まって入れば、サイズは自ずと決まりますが、デザイン的には横長の方がおさまりはよく見えます。 奥まった背面部分の壁色を変えたり、タイルを貼ったりすれば、デザイン性が高まり、ニッチそのものが空間のアクセントにもなります。
ニッチの様々なつくり方や使い方、いかがでしたか?
目的を持って意図する場所につくれば、小さな壁面のくぼみであっても、生活の利便性を高め、ストレスフリーにもなりうる便利なもの!
家づくりの際はニッチの活用を検討してみるのも、おすすめですよ。