株式会社廣畑工房

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装飾、収納、デザイン!ニッチのマルチな活躍

家づくりコラム

こんにちは!御前崎で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。

「ニッチ」は、ラテン語の「nidus」がフランス語に転じて「niche」になったそうですが、本来、巣や巣窟、壁龕、避難所といった意味なのだとか。
それが建築業界では、壁の一部をくぼませて作り出す空間のことを指すようになりました。

今回は、家づくりでのニッチの活用についてお話しします。

■ニッチの目的
ニッチは、小物やアート作品などを飾るためであり、細々した物の収納やその奥行きを生かした間接照明の設置などが目的です。

必ずなければならないものではないので、お客様の方から「ニッチをつけたい」とリクエストされることは少ないですが、様々な活用方法があるので、家をデザインするにあたり、こちらからご提案することが多いです。 便利ですが濫用するものでもないので、1軒あたり最大3つ程度の採用が目安です。

■ニッチの設置場所と効果
ニッチをつくるときは、12cm程度の奥行きが必要なので、壁のどこでも良いというわけではなく、筋交いのない場所を選びます。ニッチのくぼみは空間全体に奥行きを生むので、何もないところほど映えてお勧めです。
例えば玄関。余分なものが無いのでつくりやすく、植物や置物など飾りを置きたいニーズも高い場所です。

■ニッチの工夫した活用
ただ壁にくぼみをつくるだけでなく、ちょっとしたつくり方の工夫で活用の幅が広がります。
くぼみにはクロスを巻き込みますが、下部にだけカウンター材を置けば、物を置いても傷つきにくく掃除もしやすいです。 背面をマグネットにし、リモコン類にマグネットをつければ、くっつく収納ができます。使用頻度が高く細々としたものは、置き場所が定まらずあちこち散乱しがちなので、いつでもスッキリが実現します。

■ニッチの実用例
トイレや洗面は、ニッチをつくることが多い場所です。主に収納が目的です。設置する高さやサイズで、芳香剤や掃除用具の置き場としても使えるでしょう。

テレビモニターの設置にも、ニッチは使えます。くぼみにはめ込むことで、テレビにまとわりつく細かいホコリも付きにくくおすすめです。同様に、エアコンや空調のワイヤードリモコンもニッチに付け置き収納すると、見映えもよく空間がまとまります。

ニッチは、壁にあるだけで絵画を飾ったような存在感を持ち、デザイン性も高まります。
さりげなくなくあって、でも使い方によって重要な役割をもつニッチ。 廣畑工房で家づくりをする際は、どこにどんなニッチをつくると良いか、一緒に考えてみましょう!

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