暮らし方の変化で、令和のお家からTVボードが消えた!?
家づくりコラム
家づくりコラム
こんにちは!御前崎で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。
一生で最も高い買い物と言われるマイホーム。
皆さんは、何歳のときにマイホームの夢を叶えられました?
お子さまが産まれるときをひとつの目安に考える方も多いと思いますが、最近ではセカンドライフを送る家を求められる60代のお客様も増えています。
今回は、「家を建てる適齢期」をテーマにお話ししたいと思います。
■世帯主平均年齢
国土交通省の調査によれば、新築注文住宅を建てた世帯主の平均年齢は40~41歳でした。これは過去10年ほどをみてもほとんど変わっていないんです。
割合で言えば、30代が全体の40%強と一番多く、次に40代が20%強と続きます。 50代と60代を比較すると、10%未満の50代と10%を超える60代で、年齢が上がるほどやはりセカンドライフ、第二の住処を考える方が多いことが分かります。
■購入者の平均世帯収入
同調査で、注文住宅の購入者の平均世帯収入が801万円ということも分かりました。三大都市に限れば、896万円と上がります。 年代別で言えば、40代未満は697万円に対し、40代は837万円と大きなひらきがあり、家づくりの予算を検討する上で、30代後半から40代にかけてが、家づくりを考えやすい年齢といえるでしょう。
■住宅建築資金はいくら必要か
新築の建築資金は、土地購入資金を除くと平均3,800万円強で、その内26%程度の1,020万円が自己資金に当たるそうです。
土地購入まで含めれば、全国平均は5,400万円強となり、自己資金は全体の30%ほど。
預貯金や有価証券売却代金、退職金等を使いながら自己資金を確保し、残りは住宅ローンで賄うことになります。
■住宅ローンを組むなら
当社で家づくりをなさる世代の割合は、20代が2割、30~40代が5割、50~60代が3割程度。年齢が上がるほど住宅ローンは組みにくくなり、60代以上の場合はどれだけ自己負担できるかが重要です。
30代の家づくりでは、35年でローンを組まれることが多いです。
20代の若い方は、まだ所得も低く、高額な家づくりに不安を感じられるかもしれませんが、住宅ローンという点で言えばメリットもあります。40年ローンが組めるので、ローンの組み方に選択肢がひとつ増え、長期的かつ安定的に支払いができます。
住宅ローンの審査は、所得だけではなく勤務先なども見られます。 分かりやすく言えば、YouTuberのような時代に合った流行りの高額収入の職業よりも、公務員や医師、上場企業の正社員などのほうが審査は通りやすく、年収よりも完済時の年齢や健康状態などの方が重視される傾向です。
「子どもが産まれたら」「年収が上がったら」「親から相続したら」……
家づくりのタイミングは人それぞれ。それでも、資金の多くを住宅ローンに頼らざるを得ないのはほとんどの方です。 「どんな家にしたい」を考えるより先に、家づくりの相場や住宅ローンの組み方などを知っておくと、夢のマイホームが理想から現実になる日も近いはずですよ!