人気再燃!?あったら重宝する和室と和スペース
家づくりコラム
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こんにちは!御前崎で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。
皆さんは、木の持つ調湿効果の力をご存知ですか?
木の家は家自体が湿気を吸収したり、放出したりしてとても優秀なんです。
今回は、そんな木の家が持つすごい力を紹介したいと思います。
■木の調湿効果で電気代削減
木は呼吸しながら水分の吸収と放出をしていますが、乾燥させ加工した木においても、その力が保持されます。加工した木材の含水率は15%ほどなので、水分を十分に貯められるのです。無垢の木1本の柱で、ビール瓶約6本分に相当する水分を吸放湿するとも言われます。
この木のおかげで、常に湿度を人が快適に暮らせる50~60%に保つことができるのです。自然に家自体が加湿や除湿を行ってくれるということは、体感温度への影響が少なく冷暖房の使用が減るので、電気代もおさえられます。
■収納にクロスをはらないワケ
これまで当社が建てた家の収納には、クロスのない木がむき出しのものがいくつもあります。これは、コストカットが目的ではなく、調湿効果を発揮するためです。
「モイス」という調湿機能・耐火性・静菌消臭性能・有害物質の吸着分解などを備えた天然の内装材を使用することもあります。
結露を防いでカビから衣類などを守るだけでなく、静電気もおさえられる効果を木は持っているのです。
■地球にやさしい木造建築
山や森林にはたくさんの木が生えているほうが良い。と勘違いされがちですが、実際は樹齢10~20年の若い木があるのが望ましいです。
木は樹齢50年を過ぎると、二酸化炭素の吸収量が落ちてしまいます。例えばスギであれば50%も落ち込むそうです。
成長した木は伐採し木材として使い、植林により新しい木を育てるという循環をつくることで環境も保たれるというわけです。
これからの寒い季節、窓の結露など表面に分かるものは対策しやすいですが、内部結露という表面には見えない構造に被害を及ぼすものは、トラブルになってからでは大変です。家をつくる時点で、そうしたことも見越してその素材や活かし方をよく考え選びたいものですね。
木の家づくりを行うことは、日本の風土に適した人にも地球にも優しい最強の家かもしれません。