株式会社廣畑工房

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【後編】建築×教育コラボ企画!子どもの勉強に役立つ家づくり―成長に合わせた子ども部屋

家づくりコラム

こんにちは!御前崎市で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。

前回、子育て世帯の家づくりのヒントにしていただくために、建築のプロ・弊社廣畑工房の廣畑親方と、教育のプロ・学習塾を運営する株式会社CbyEDTECHの山本代表と、「子どもの勉強に役立つ家づくり」をテーマに対談した、
【前編】建築×教育コラボ企画!子どもの勉強に役立つ家づくり―リビング勉強

今回はその【後編】で、”子ども部屋”について対談しました。

山本:廣畑工房様だけでなく、最近どの工務店の施工事例を見ても、子ども部屋に机が無いお家が多いですね。収納があって、ベッド1つ置けるくらいのシンプルなお部屋をよく見ます。やはり、リビング勉強が主流になっているからでしょうか?

親方:そうですね。確かに子ども部屋には机を置かずに、最小限で良いというお家が増えました。リビングで勉強を済ませられれば、子ども部屋に学習机を造作しないだけでなく、既製品の学習机自体買わないご家庭も多いんじゃないでしょうか。

山本:子どもの体の成長に合わせて高さや棚の位置を変えられる昔ながらの学習机も便利でしたが、小学生から高校生まで同じ机っていうのも、使い勝手が悪くなったりデザインが合わなくなったりしますよね。

親方:収納の観点で言えば、学校で使うものの類を収納するくらいじゃないですか。学校で使う教科書なんかも、最近は学校に置きっぱなしになったりして持ち帰らないので、実際のところ収納もそんなに要らないんじゃないかって思ったりします。

山本:ファミリークローゼットがあれば、衣類なんかの収納も自分の部屋には必要ないですもんね。

親方:(子どもが成長したら)いずれ使うだろうと思ってウチも子ども部屋をつくったんですが、6年生になった上の子がやっと自分の部屋で寝るようになったくらいで、もうひとつの子ども部屋は8年間使わないままなんです。

山本:そうなると、子ども部屋自体必要か?とも思えてきますね。
でも、親と一緒の空間で…というのも、せいぜい中学2年生くらいまでかもしれませんよね。

御前崎市のあるこの辺りの地域だと、多くのお子さんが高校受験をされるでしょうから、中学3年生になってもリビングで勉強するか?と言えば、なかなかそうはいきませんよね。さらにその3年先には大学受験だってありますし。 親方:そうなんですよ!リビング勉強のメリットデメリットを聞いて、ウチの子もいずれは自分の部屋でやる日がくるんだろうけど、中学生や高校生になったときは、教科書や参考書とか持ち物の量だって増えるだろうし……やっぱりそれに合わせた収納って必要だっただろうなと思います。

山本:家づくりって、お子さんが生まれるタイミングや、一人歩きできるくらい大きくなって手狭に感じてきたタイミングでなさる方が多いと思うので、目先10年くらいの小学生までを想像して考えがちじゃないですか?

でも、子ども部屋が実際価値を持って活用されるのは、お子さんが中学生以上になってからなので、子ども部屋の設計は中高生をイメージして考えられたら、お子さん自身も「リビングより自分の部屋が勉強しやすい!」になるんじゃないでしょうか。

親方:そうですね。モノの量も変わるなら天板だけのシンプルな机に、成長に合わせ収納量や使い方を変えられる可動棚くらいはつくっておいた方が良いかもしれないですね。 それから、子どもの人数分の個室にはせずに、一間を使用状況に合わせ仕切れるタイプにしておけば、子どもが巣立ったあとも活用できると思います。

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