末永く快適に暮らすためのメンテナンス
廣畑工房の家づくり
家づくりコラム
こんにちは!御前崎で大工の手仕事による家づくりをする廣畑工房です。
寒さが加速するこれからの季節に家づくりを考えるお客様からは、薪ストーブの設置を相談されることもあります。 今回は、薪ストーブのある暮らしについてご紹介したいと思います。
■薪ストーブの選び方
廣畑工房が家づくりを手がける御前崎市や牧之原市は、12月から2月の平均最低気温は2~3℃、最高気温も10℃前半と冷え込みますので、暖房は必須!
エアコンや電気ストーブといった家電は、家が完成したあとでも購入・設置ができますが、薪ストーブはそうはいきません。建築時に設置場所を定め、必要な処置を考えながら間取りを考えるのが望ましいのです。
薪ストーブには国産のもの、海外から輸入したものがあります。中でも、北欧米などの薪ストーブは歴史が長く、薪ストーブから発生する煙やガスの対策が取られた、優れた性能を持つ製品もあります。
国産の薪ストーブはアフターメンテナンスも踏まえ、信用性は高いものの、海外製品と比べると歴史は浅いと言えます。
廣畑工房がこれまで手がけた薪ストーブのあるお家は、いずれもお客様からの強い希望によるものでした。お施主様ご自身でよく調べ、希望のメーカーの製品を取り寄せられました。
■メリットは最強の暖かさ
薪ストーブの最大のメリットは、やはりその暖かさ。一度経験すると手放せなくなると言います。
遠赤外線効果で家も人の身体も芯から温まりますので、温風で表面的に暖かくなるエアコンなどとは違い、火が消えたあともその暖かさはしばらく続きます。
自ら薪を得られる方は、燃料費も電気代もかからず節約・節電にもなりますね。
また、薪ストーブの暖は乾燥を感じないという性質があります。理論上では本来、湿度は下がるそうですが、とある薪ストーブ専門店で実験したところ、不思議なことに湿度は一定に保たれ変化がなかったそう。
冬場の室内干しも、気持ちよく乾くことでしょう。 自然のものを自然な形で燃やし暖をとる薪ストーブは、まろやかで肌触りのよい暖かみが特徴。快適な冬を過ごすことができる暖房器具と言えます。
■薪ストーブ導入の注意点
薪ストーブは決して安価なものではありません。
本体・煙突合わせ、100~120万程度は見積もらなければなりません。
また、煙突掃除など年1回は行い、長持ちさせるためのメンテナンスも必要です。煙突設置には、雨漏りリスクも高くなります。 高温な設備が家の壁と接することで、壁内に熱が籠り炭になることもあるので、薪ストーブ周辺は防熱・防火対策も欠かせません。
近年は予期せぬ災害なども起きやすく、電気やガスといったライフラインが停まることもありますが、薪ストーブも大切な防災アイテムの1つと考えられますね。家電は買い替えが必要ですが、しっかりメンテナンスすれば、薪ストーブは使い続けることもできます。
これを機に、家づくりの冬の寒さ対策をお考えになってみてはいかがでしょうか。