
空間の立体感を演出する、天井効果
家づくりコラム

家づくりコラム
こんにちは!御前崎市で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。
家づくりをするとき、「クロスの色は何にしよう?」とか「足元には無垢材を…」とか、壁や床に理想のイメージを持つ方は多いと思いますが、天井についてはどうでしょう?
真っ平でアクセントのない天井は、ふだんの暮らしの中では意識されにくいものです。 今回のテーマは、空間の立体感を演出する天井づくりについてです。

■天井のタイプ
当社の天井は主に、クロス天井、漆喰の塗り天井、板張り天井の3種類です。
コストを抑えたい方は、クロスがおすすめです。漆喰や板張りに比べ、コストは3分の1程度で済みます。カラーや柄のバリエーションも豊富で、好みに合わせられるという良さもあります。また、本物の木材を使わなくても、木らしい木目柄にも仕上げることができます。
機能面を重視する方は、漆喰がおすすめです。
漆喰には調湿効果があり、塗り壁にするのが一般的ですが、凹凸があるため経年とともに表面の汚れが気になるようになることもあります。
天井であれば、人が触れることもなく汚れにくいので、用いやすいのです。
木のお家が好きで無垢材を好まれる方は、板張りがおすすめです。 木にも調湿効果があり、床と天井と共に無垢材が使われることで、その効果も倍増します。

■アクセントのある天井の効果
壁と天井の素材を異素材にしたり、色の違いをつけたりすると、天井がアクセントになり、空間の立体感が増します。視覚的な奥行きを感じれば、実際よりも空間を広く見せることもできるでしょう。
板張りでは、赤みのつよい米杉とも呼ばれるレッドシダーや、白っぽい落ち着いた色の米栂とも呼ばれるヘムロックを用います。
当社でも近年ニーズのある、黒やグレーを基調とするホテルライクなお家では、レッドシダー。あたたかみのあるナチュラルなお家ではヘムロック。板の幅や木目の柄によってもお部屋の印象は変わります。
■部分的な天井アクセント
当社ではよく、キッチンの下げ天井をご提案します。機能的な意味は特にありませんが、天井部分に凹凸と色の変化があることで、リビング側から見たキッチンやダイニング空間に立体感が生まれ、LDKに広い印象をもたらします。

玄関ポーチの軒天にも板張りをおすすめしています。 人の目に触れる外観には、サイディングや塗り壁など木材以外の素材が使われることがほとんどですが、木製の玄関ドアと玄関ポーチの軒天が板張りされるだけで、一気に高級感が出るのでおすすめです。

毎日の暮らしの中で、天井を見上げることや天井を意識することは少ないかもしれませんが、天井のアクセントひとつで、限られた空間全体の視覚的広がりを変えることができます。こだわりをもった天井を、廣畑工房で一緒に考えてみませんか?