スタンダードじゃないけどあったら良い、お家のあれこれ
廣畑工房の家づくり
廣畑工房について
静岡県御前崎市で大工による家づくりを手掛けている廣畑工房です。
廣畑工房は、2024年4月1日をもちまして、創業16周年を迎えました。
法人化してからは3年目となりますが、今回は、これまで16年の軌跡を語ってもらうべく、親方にインタビューしました!
――Q.2008年創業当時のことを教えてください。
創業時はわたし一人だけの事業で、とにかく資金繰りが大変でした。
19歳で御前崎に来て弟子入りし、それから10年現場一筋で腕を磨いたものの、30歳で独立したとき、わたしは経営の「け」の字も知らず、さらにはパソコンだって使えない状態でした。(笑)
それでもとある業者さんを通じ、 7つ上の職人さんを紹介してもらったことで、御前崎で同業のコミュニティーができ、先輩大工の皆さんから何かあれば仕事で呼んでもらえるようになり、自分なりの仕事をつくっていくことができました。
最初は部分的な修繕やリフォームの細々した仕事ばかりで、新築の依頼をもらえたのは、独立から数年してからでした。 わたしの父が所有する土地を借りようとしていた方からの依頼で、とにかく気合が入っていたのを覚えています。
――Q.2022年に法人化したきっかけを教えてください。
創業から10年も過ぎると、御陰様で仕事も増え、従業員も増えていました。
それぞれの役割を持ち、組織として整えしっかりした形をつくりたいと思ったのがきっかけですね。 これから更に良い家をつくり、良い仕事をし、お客様の満足度を高めていくためにも、必要なことだと感じました。
――Q.その時期、コロナの影響などはありませんでしたか?
他社さんは、モデルルームへの来場を中止や制限をしなければならず、厳しい状況にあったようですが、幸い当社はその影響はありませんでした。 ただ、2021年には第3次ウッドショックがあり、資材の高騰に苦しめられました。
――Q.この法人3年目は、どのような運営を目指しますか?
会社としてわたしが代表取締役であり、家づくりの現場の親方でもあり、自分にしかできない仕事がたくさんあります。その業務を、従業員の育成にも力を注ぎ、引き継いでいきたいと考えます。今はまだ「親方を手伝っている」というような意識で業務に従事しているところもありますが、それぞれの役割と責任を持つことで、個が成長し、また会社も成長すると思うのです。
一方で、それぞれの業務内容が増えるのであれば、休みを増やし、できればそれは、この業界では難しいと言われている週休2日を実現することであり、それが可能な仕組みづくりに会社の代表として努力したいです。 それから、リフォームや蓄電池(エネルギー)事業にも力を入れていきたいですね。これまでは新築に力を入れてきましたが、昨今の災害や震災などを考えれば、蓄電池や太陽光は皆さんの生活にとても大きな役割を持つ良いモノなので、それを新築だけでなく既築の家にも広め、地域の皆さんに安心・安全な暮らしを提供できる仕事をしていきたいと考えています。
1年目には1年目の、16年目には16年目の、会社としての課題や成長があるはずです。廣畑工房はこの1年も、地域の暮らしとお客様の住まい、そして従業員の生活を豊かにするため、組織としてより大きく成長して参りたいと思います。