コンパクトなお家でヌックな暮らし
家づくりコラム
家づくりコラム
こんにちは!御前崎市で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。
突然ですが、「トイレって、だいたいどの家も同じ」と思っていませんか?
確かに、どんな家でも0.4~0.75坪ほどの広さで、あるのは便器便座とトイレットペーパーホルダー、それに加えて収納と手洗い器と、だいたいお決まりのパターン。 そんなトイレでも、実はよく見比べてみると使いやすさやお手入れのしやすさに違いがあるものです。今回はそんなトイレのつくり方のお話です!
■便器部の比較
トイレでもっとも主要な便器便座。一見同じように見えますが、実は主なタイプは3つ。
便器・便座・タンクなどそれぞれを組み合わせるタイプ。ウォシュレットは別売りで、追加が必要なタイプです。
そして、便器部とタンクやウォシュレットなどの機能部が一緒になった一体型タイプに、その水をためる部分の無いタンクレスタイプ。
廣畑工房では、タンクレスタイプが標準ですが、工事費込みでタンクレスの方がグレードは高く、予算の問題からタンク付きにする方もいらっしゃいます。
また、水をためるタンクが無いということは、水道直圧式で水を吸い上げて流す仕組みなので、2階部分の設置には水圧が弱く不向きな点からタンク一体型を選ぶ方もいらっしゃいます。 最近ではフロートトイレといって、便器を壁に取り付け、床から浮かせたものもあります。お値段はちょっとお高めですが、すっきりスタイリッシュで床のお掃除もしやすく、「ホテルみたい!」と注目を集めていますね。
■窓の必要性と換気
比較的年配のお客様は、「トイレに窓がないなんて考えられない!」とおっしゃる方が少なくありません。確かに狭い空間にこもりがちな空気を、その窓から入れ替えしたくなりますね。
しかし、一体どれほどの人が換気のためにトイレの窓をマメに開閉しているかと言えば、実際は少ないものです。
トイレに窓を設ける目的は、換気以上に採光です。開閉できる窓とできないフィックス窓では、半値ほど価格が異なります。マメな開閉をしないのであれば、俄然フィックス窓がおすすめです。 また、照明があれば窓も不要だったりします。日が当たり気温が高くなれば、臭いが発生したり菌が繁殖したりしやすいこともあり、トイレは日が当たりにくい間取りになりがち。そのため照明には人感センサーを付けて、人が来ればすぐに明るくなるようにすれば問題なし!
■収納の位置
一般家庭のトイレ収納は、便座の背面や上部分、天井に近いところに設置したり、便座の左右どちらかにつくり、主にはトイレットペーパーや芳香剤の予備を収納したりしていると思います。
狭いスペース故、大きい収納は確保できないため、トイレブラシなどのお掃除用具は、そのまま隅っこの方にむき出しになっていたり、普段はトイレ以外の場所に置かれていたり。 おすすめなのは、壁への埋め込み型収納。思い切って床から天井まで縦長で2段の収納にし、下にはお掃除用具、上にトイレットペーパーなどのストック備品を収納できるようにすれば、狭いトイレ空間にも圧迫感なく、最大限の空間が確保できますし、掃除のときにいちいち用具の持ち運びもする必要がありません。
トイレには窓は必要?換気だけで足りる?収納まで設置したら狭くなる?など、トイレのつくり方においても、さまざまな疑問があることを知っていただけたかと思います。
トイレを使う毎日をイメージして、どんなトイレが使いやすいのかよく考え、快適なトイレ空間を実現してくださいね!