株式会社廣畑工房

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目的に合わせた和の空間づくり【前編】―畳の種類とその特徴

家づくりコラム

こんにちは!御前崎で大工による家づくりを手掛けている廣畑工房です。

一時は和室離れもありましたが、近年当社で家づくりをしてくださったお客様の多くは、和室や和スペースを設けられています。

私たち日本人の生活には、確かに畳スペースは非常に便利で使いやすいのです。 今回は、その和の空間づくりに欠かせない「畳」について、これから家を建て導入したいと考える方のために、詳しくお話したいと思います。

■昔ながらのい草畳
畳と言えば、い草。
国内のい草の生産量は、熊本が99.5%をシェアしてダントツトップです!
とはいえ、国産は値が高いこともあり、日本で使われている畳の80%は中国からの輸入品です。

自然素材の畳はひっかきキズに強いメリットもありますが、ダニや、水分によりカビが生えるリスクがあります。また、変色も当然起こります。 しかし「い草」は、俳句では夏の季語とされるように、畳を敷くだけで、踏み入れたときの足裏の感覚やその香りから、自然や季節感を感じることができる、日本ならではの風情ある家づくりができますよね。

■近年主流の和紙畳
和紙畳は、国産のい草畳よりはコストを抑えることができますが、中国産のい草畳と比較すると1枚あたり2,000円ほど高くなります。

廣畑工房のお客様の多くは、和紙畳を採用しています。変色しにくく、カラーバリエーションが豊富なので、自分好みの和が実現しやすいのです。 当社では「銀鼠色」「灰桜色」といった色が人気で、家全体が洋風やモダンなデザインでも、よく馴染んで使いやすいカラー例です。

■正方形の使いやすい琉球畳
琉球畳を、半畳サイズのものだと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、サイズの違いによる畳の種別ではありません。

本来は沖縄地方で栽培された「七島い(しちとうい)」というイグサ科ではなく、カヤツリグサ科の植物を材料として作られた畳を、琉球畳と分類しています。
縁がないのも特徴で、和室の床全面に敷き詰めるだけでなく、フローリングの一部にラグマットのように敷く使い方もあるでしょう。

古風な雰囲気にはならず、どんなデザインにも馴染みやすい琉球畳ですが、生産量が少ないため、一般的な畳より2倍近い値段になります。 希望される方は、最初の予算組の段階からしっかり見積もる必要がありますね。

畳は、つくりたい家の理想のイメージと予、その算とのバランスに合ったものを選びましょう。 今回は畳の素材やその種類についてお話しましたが、次回後編では、廣畑工房のこれまでの施工事例から、特徴的な和室・和空間についてご紹介したいと思いますので、ぜひチェックしてみてください!

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