スタンダードじゃないけどあったら良い、お家のあれこれ
廣畑工房の家づくり
家づくりコラム
こんにちは!御前崎で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。
7月を迎えると、いよいよ本格的な夏を感じますね!
皆さんは、暑さ対策していますか?
それは、自分自身の暑さ対策ではなく、家の暑さ対策です。 今日は、今の季節にピッタリの家づくりにおける暑さ対策および、省エネ・節電のコツをお話します。
■日陰をつくって日射対策
夏に家が熱を持つのは、日照時間が長く、長時間強い日差しを受けるから。
その日差しが家の中まで入り込まないようにする対策が必要です。
家づくりの段階からできる日射対策の1つは、深い軒です。軒は日陰をつくり、日差しが室内に入りにくくすることができますが、実は、環境省のホームページによると、真夏日の炎天下において、日向も日陰も気温自体はさほど変わりはないそうです。ですが、その表面温度には20度近い差があるのです。
軒を深くし日陰ができることで、日光で熱をため込んだ地面からの放射熱を軽減することができます。 エアコンなど室内空調の設置以前に、家づくりの設計段階での工夫も大切なのです。
■後付けもできるアウターシェード
日陰でいえば、アウターシェード(洋風すだれ)という方法もあります。安価に節電効果を発揮できるアイテムです。本体はアルミでさび付きにくく、収納タイプなので必要な時期に引き出し使用することができます。カラーバリエーションも豊富なので、外観デザインのアクセントにも! ただし、選ぶ色によって日射遮蔽率や紫外線カット率に違いがありますので、それらが高いグレーやブラウンといった色がおすすめです。
■風通しでエアコン要らず!?
間取りや窓の配置の工夫でも室内の風通しを良くし、夏でも室内を快適にできることも。エアコンを不要にしたり、数を減らしたりすることもできます。
例えば、LDKを吹き抜けにすれば、1階にハイスペックなエアコンを1台置き、2階ホールに小さいエアコン1台を置くだけで、階をまたぐ広い空間を十分に冷やすことが可能です。サーキュレーターなどを使い意図的に空気を循環させなくとも、温かい空気は上へ、冷たい空気は下へという性質をうまく使えるからです。そういった意味ではシーリングファンも有効です。プロペラの回転の向きによって、風向を上向き下向きに切り替えられるので、夏と冬で使い分けをし、年中使える万能アイテムなんですよ。
■エアコンは室外機まで気を配る
外だからどこでも一緒と思ったら大きな間違いです。室外機の位置も重要。やはり南や西は避け、陽が当たりにくい北面が理想です。日除けを設置するのも◎
ただ、室外機から出る温風を遮断し熱がこもらないようにするために、全部を覆うようなものよりは、上部にサンガードを置いたりするくらいが望ましいでしょう。
暑さ対策と言えば、エアコンや扇風機など冷房機で冷やす方法ばかりを考えがちですが、電気代も伴います。
このように家づくりの段階から、間取り、窓の位置、軒といった配置の工夫で、節電しながら夏でも快適な暮らしが実現可能なんです!
夏も冬も快適で家計に優しい家づくりを、わたしたち廣畑工房とともに考えてみましょう。