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御前崎市での暮らしを考え抜いた、おすすめ間取り-子育て世帯編
廣畑工房の家づくり
家づくりコラム
こんにちは!御前崎市で大工が作るマイホームを手掛けている廣畑工房です。
2月2日の節分には、お家で豆まきをされましたか?
むやみやたらに家中に豆をまくのではなく、お家の奥のほうの部屋から玄関に向かって順に、窓を開けては「鬼は外!」と豆をまき、鬼が戻って来ないようすぐに窓を閉めてから「福は内!」と部屋の中に豆をまくのが、本来の習わしなのだそうです。
さて、鬼を家の中に寄せ付けないようにお家の防犯のため、よく外壁の窓に取り付けられている格子をみかけますよね。
今回は、そんな格子についてのお話です。
■格子のはじまりは平安時代!?
格子は、古くは平安時代、神社仏閣や貴族の住まいである寝殿造りの戸として使われていました。サザエさんのお家もちびまる子ちゃんのお家も、昭和を代表する家々の玄関の扉のほとんどは格子戸でしたよね。
さらには、お隣さんに面した窓やお風呂場やトイレの窓には、目隠しや防犯の意味でアルミやスチールなどの金属製の格子が取り付けられているのもよく目にします。 この格子、最近では材質やそのデザインによって、家のオシャレ度をアップさせてくれるアイテムとしても使えるんですよ!
■玄関周りの格子
家の入口となる玄関は外、中ともに格子を設置される方が多いです。
主にはプライバシー保護の目的ですが、外からの見た目も大事なので、玄関ポーチに細かな縦スリットの木格子を用いるとスタイリッシュですっきりとした印象に。
また、玄関先から奥のリビングダイニングなどの部屋が露骨に見えないよう、目隠しに格子を設置したり、部屋の扉を格子戸にしたりすることがあります。 シューズクロークの扉を格子戸にして玄関との通気性をよくする例もあります。
■室内の間仕切り格子
最近は独立した和室ではなく、リビングの一角に和室スペースを設けるケースが増えています。「オープンな畳スペースだけど閉鎖的にはしたくないし、用途によって空間を区別したい」というようなご要望を叶えるのに格子は使えます。
スタイリッシュで格好良いリビングダイニングと、畳の和スペースが格子で仕切られることでうまく調和し、和モダンな雰囲気になります。格子のすき間から明かりも入り込むので閉塞感もありません。エアコンやTVなど、格子であればリモコン操作にも支障ありません。 格子の組み方の角度や向きによっては、抜けていく光を空間に広げることもできるので、照明や採光の調整もできてしまうのです。
目隠しで防犯効果がありつつ、光や風を通して閉塞感を和らげる格子。
昭和の家ではよく目にした格子ですが、デザイン性が高まり、今は室内のインテリアの一部のような役割さえ果たしてくれます。 家の中で家族の気配を感じながらも、個々のプライバシーも保つアイテムとして格子を採用してみてはいかがでしょうか。