コンパクトなお家でヌックな暮らし
家づくりコラム
家づくりコラム
静岡県御前崎市で大工による家づくりを手掛けている廣畑工房です。
寒さも和らぎ、陽気なお天気に春の訪れを間近に感じるこの頃。
一方、「花粉が……」と憂鬱な気分になる方もいらっしゃることでしょう。 花粉がなくなることはありませんが、家づくりによって花粉の影響を最小限にする工夫はできます。今回のコラムは、「花粉対策に特化した家」をテーマにお話しします。
■花粉を持ち込まない秘訣
花粉を外から室内に持ち込まないためには、やはり玄関のつくりが重要です。
帰宅時の皆さんの動線を考えてみましょう。
靴を脱ぎ、リビングに一直線。ソファーやダイニングチェアなど、適当なところに上着を置く。そのまま手洗いうがいに洗面室に向かう。多くの方はそのような帰宅動線でしょうか。
花粉は、玄関から居室に一切持ち込まないような動線づくりがポイント。
まずはシューズクロークのつくり方です。靴をしまうだけでなく、アウターやカバンなど、外から持ち込んでくるものはその場で脱ぎ、掛けておけるような収納にします。 できればLDKに入室してから洗面室や脱衣所に向かうような間取りでなく、玄関から直に手洗いに向かえるようであればベストですね!
■花粉を入れない秘訣➀-洗濯物
花粉散布の時期には、当然ですが、洗濯物は外干しではなく室内干しに限ります。
ただ、洗濯と言っても、洋服だけでなく、シーツやバスタオルといったスペースを取るものや布団干しもあるので、室内干しができる十分な環境が必要です。
ここで役立つのはランドリールーム。 はじめから天井に十分なサイズのアイアンバーを取り付けたランドリールームがあれば、花粉の時期だけでなく、雨天が続く梅雨や台風の時期にも、洗濯をためるストレスはありません。
■花粉を入れない秘訣➁-換気
花粉の時期に、窓の開閉による換気はタブー。そのためには、熱交換型換気システムの設置が有効的です。もともと花粉対策を目的とするものではなく、その名の通り室内の温度を保ちながら効率的に換気するためのもの。
換気システムには第1種から第3種とあり、当社で標準とする第3種は、吸気は排気口から空気を自然に取り込み、排気は機械で電力を使いながら外に排出するタイプです。
室内温度を保ち換気するだけの目的であれば事足りるのですが、付属するフィルターは、花粉やPM2.5は通してしまうので、花粉対策としては万全ではありません。
第1種は吸気排気共に機械で行い、花粉にも対応した高性能フィルターを付属します。室内に70%ほど近づけた温度で換気が可能なので、どんな季節でも計画的かつ快適な換気をすることができます。
2種や3種に比べ、価格は15~20万円ほどかかりますが、花粉症に悩まされる方であれば、それによりこの先何年、何十年とその辛さが緩和されるので価値あるものと思う方も多いのではないでしょうか。
それまでなんともなかった人が、ある年突然発症するともいわれる花粉症。
なった人にしか分からない辛さがありますが、花粉を入れない・持ち込まない家づくりで、もっと楽で快適に暮らせる工夫ができます。 廣畑工房に家づくりを考えられるお客様は、「毎年のこと」と諦めずに、花粉のことも躊躇わずぜひご相談くださいね。